【体験談】マイホームを遠方に建てました!大変だったこと・注意した点

本来なら現在住んでいる土地周辺に建てるのが一般的なマイホーム。
しかし、中には、
- 実家近くに引越すから先に家を建てて、引越しと同時に新居に住みたい
- 転勤先に先に家を建てて、転勤と同時に新居に住みたい
などといった方もいるでしょう。

そもそも遠方(通常、飛行機や新幹線を使わなければいけない距離)に家を建てることなんてできるの?
答えは、ちょっとだけ大変だけど可能です。



我が家は、転勤族で、北東北に住んでいた時に、関東へ家を建てました!
当初は建売物件を買おうと探しましたが、なかなか気にいる家が見つからず、注文住宅を建築しました。
この記事では、
- 土地探し
- ハウスメーカー選び
- 建築中
など遠方にマイホームを建てる時に大変だったこと・注意した点について我が家の体験談を紹介します。
マイホームを遠方に建てる方法|土地探し編
まずマイホームを建てる時考えなければならないのは、土地です。
マイホームを買ったら、簡単に引越すことはできません。この先何十年と住むことになる場所ですから、しっかりと考えて選ぶ必要があります。
土地探しは多少土地勘がないと厳しい
実家の建て替えなどですでに土地を持っている場合はOKですが、一から土地探しをする際は、多少は土地勘のある場所を選びましょう。
- 全く住んだことのない県
- 全く親戚・知人のいない県
にマイホームを建てるのは無謀です。
逆に、
- 実家の近く
- 過去に住んだことがある地域
だと、
- このあたりは最近人気の地域だ
- このあたりはお年寄りの多い地域だから、馴染みにくいかも・・
といった具合で大まかな地域の特徴がわかるので、少し安心です。
今はインターネットで情報はすぐに手に入りますから、
- 近くにある建物(スーパー・駅・病院など)
- 防災に強い地域か?弱い地域か?
といった利便性や安全性は離れていてもだいたいの事がわかります。
しかし、
- 土地の雰囲気
- 土地の人間性・人柄
は住んでみないと分かりません。
不動産屋さんに聞く方法もありますが、相手は土地や家を売りたいので、いい事は教えてくれても悪い事は教えてくれません。すべてを信じてしまう事のないように注意しましょう。
我が家は転勤族で東京・埼玉・名古屋・大阪・四国・東北と様々な場所に転勤して感じるのが、地域によって、人間性が全然違うということ。
都会は色々な地域の人が集まってきているので、その点は大丈夫かと思いますが、地方に家を建てる場合は要注意です。



地元愛が強すぎるゆえに、よそ者に厳しい地域ってありますからね・・
土地は必ず自分の目で見て決めよう
遠方に建てる場合、なかなか実際に土地を見て回るのは大変だと思います。日にちも交通費もかかりますから・・
それでも、必ず出向いて自分の目で見て決めましょう。
- 数ヶ所見たい土地の目星をつける
- 現地のハウスメーカーさんに見に行ってもらって、意見を聞く
- 実際に自分達で見てみる



気になった土地をハウスメーカーさんの営業さんに見てもらったら、
土地の境界がはっきりしていない部分があるから、大変になるよ。
と教えてもらったり、
街の雰囲気がちょっと暗くて、第二希望の土地の方が良かったという経験があります。
数千万の家を建てるのに、交通費の数万円をケチって、一生後悔することがないようにしましょうね。
また、出来れば、
- 通勤通学の時間帯の交通量はどんな感じ?
- 夜は暗すぎない?街灯はあるか?
- 人通りはどんな感じ?
- 街の雰囲気はどんな感じ?(同世代の方が住んでいるか?公園の雰囲気はいいか?)
といった細かな部分もキチンと確認しましょう。百聞は一見にしかずです。



我が家も土地の確認のために一日数件見て回ってというのを2回行いました!
土地の契約や登記などは、売主さんが配慮してくださって、書類を郵送する形でできました。
【追記】
家を買う前に、「近隣にどんな人が住んでいるのか?」「地域ルールがあるのか?」などを調査してくれるサービスが出来ました。土地勘のない場所へ建てる場合にすごく便利なサービスだなと思います。
トナリスクの詳しい内容は以下の記事にまとめましたので、ぜひご覧ください。


マイホームを遠方に建てる方法|ハウスメーカー編
家を建てる時は、工務店やハウスメーカーと契約して家を建てます。
遠方に家を建てる時は、
- 今住んでいる場所
- 建てる場所
の両方に営業所や支店があるハウスメーカーを選びましょう。
家づくりを決めることがたくさん。壁紙や設備など実際に見て決めるものもたくさんあります。
メールやスカイプなどのテレビ電話では難しいでしょう。
おのずと地域密着型の工務店は選択肢から外れることになります。
我が家はハウスメーカーの一括資料請求で要望の欄に「現在○○県に住んでいますが、△△県に建てたいと考えております。土地探しからになりますが、対応可能な会社様はぜひ連絡お待ちしております」と書き、ハウスメーカーを絞っていきました!
1社1社に聞いていくのは大変なので、遠方に建てる場合は一括資料請求がとても便利です。


ハウスメーカーでもできない場合もある
全国に展開しているハウスメーカーでも、遠方に家を建てることができないハウスメーカーもあります。



我が家も色々探しましたが、大手ハウスメーカーでもフランチャイズや地域ごとに別会社になっている所は基本できません
地域によってできる出来ないは変わってくるのでまずは、以下の事を聞いてみましょう。
- 遠方に建てることはできるか?
- 遠方に建てた経験はありますか?
- どういうふうに打ち合わせをするのですか?
いくら出来ると言っても、担当の営業マンや設計士さんに経験がないと、不安ですよね?
ぜひ経験のある方に担当になってもらいましょう。



我が家は、営業さん・設計士さん共にベテランの方が担当してくださいました。建てる現地の営業さんとも親しかったようで、うまく連携を取ってくれました。
地域によって家づくりにはルールがある
地域によって、建築のルールが違います。
例えば、関東に住んでいて、雪国に家を建てる時、担当の人が
- 雪かきの道具を置く場所を取る
- 屋根から雪が落ちる場所を確保しておく
- 窓や暖房など雪国仕様にする
などしっかりと提案したり相談に乗ってくれないと住んでから困りますよね?
これは住んでいる人にしかわからないので、ハウスメーカー間で密に連絡を取り合ってくれるハウスメーカーを選びましょう。
なるべく近いハウスメーカーを選ぼう
家づくりは、間取り・設備・内装・外観・外構など決めることがたくさんあります。
それ故、打ち合わせの回数もたくさん。遠方に建てるとなったら、尚更です。
我が家も半年もの間、2週に1回のペースで打ち合わせをしました。



1回2時間~3時間程度の打ち合わせに通うので、家からなるべく近いハウスメーカーがいいですよ
マイホームを遠方に建てる方法|建築中編
設計、打ち合わせが終わると、いよいよ家を建て始めます。
その時不安になるのが、



遠方でなかなか見に来ないからと言って、手抜き工事にされないの?
という点です。
我が家も多少の不安はあったので、以下の方法を取りました。
- 建築開始前に、現地の営業さん、現場監督さんと顔合わせをする
- スケジュールは細かく連絡してもらう
- 逐一写真を送るよう約束してもらう
- 何度か実際に見に行く
実際に会って、顔合わせをしよう
建築が始まる前に、一度顔合わせを行いましょう。
我が家は地鎮祭を行い、その際に、
- 私たち家族
- 今の営業さん
- 現地の営業さん
- 現場監督さん
で顔合わせを行いました。
一度も会ったこともない人より「お互いどんな人が住むのか」「どんな人が建てるのか」がわかっていた方が安心できますからね。



いい思い出になりましたし、安心できたのでやって良かったです
議事録をしっかりと取ろう
打ち合わせ段階から注意していたのが、
- 言った、言ってない
- 聞いた、聞いてない
と問題になることです。これがあると後々面倒になります。
そのためにも、打ち合わせ中にしっかりと議事録を取る!ことが大切です。
打ち合わせの度に、
- 決まったこと
- 検討中のこと
- 現地の営業さんに確認中のこと
これらをキチンとパソコンでもノートでもいいのでメモしておきましょう。
連絡は細めに取り合おう
遠方に家を建てると、なかなか見に行くことができません。
そのため、現地の営業さんや現場監督さんに頼んで、
- スケジュールを細めに連絡してもらう
- こまめに写真を送ってもらう
ようにしましょう。



最低でも2週間に1回は連絡をもらいましょう。
そして、任せっきりではいけません。
こちらから、
「今どんな状況ですか?」
「順調に進んでいますか?」
「何かできることはありますか?」
と時々連絡しましょう。
また、ちょっとでも気になる箇所があれば、写真や動画を送ってもらうといいと思います。



現場監督さんとLINE交換しておくと、やりとりがかなりスムーズになりますよ
もちろん、現地に何度かは見に行くことができたらベストです。
我が家は今の社会情勢の影響であまり見に行けなかったのですが・・( ;∀;)
まとめ
マイホームを遠方に建てる時に大変だったことは、ずばり土地探し・ハウスメーカー探しです。
経験のある安心できるハウスメーカーさんに出会えれば、あとはハウスメーカーさんの指示に従っていけば概ね大丈夫。
そのためにも、数あるハウスメーカーの中から自分達の条件に合うハウスメーカーを探すことが大切です。
繰り返しになりますが、
- 遠方に建てることはできるか?
- 遠方に建てた経験はありますか?
- どういうふうに打ち合わせをするのですか?
を聞いて、納得のいくハウスメーカーを選びましょう。

