積水ハウスで家を建てる年収の目安や購入層は？商品ごとに建てられる年収まで紹介！

積水ハウスは信頼と実績を兼ね備えた大手ハウスメーカーの一つですので憧れている人も多いでしょう。

一方で、積水ハウスで家を建てるとなると、気がかりなのは金額ですよね。

自分には建てれるのだろうか？年収がいくら必要なのか？購入層はどんな人が多いのか不安な方も多いと思います。

実は、積水ハウスで家を建てるには、年収450万円以上なら建てられる可能性があります。

ただし、土地の有無や商品により、必要な年収は大きく変わるのが実際のところ。

この記事では、積水ハウスの商品別・家の大きさ・土地の有無に合わせてどのくらいの年収が必要なのかを詳しく紹介しています。

安心して積水ハウスで家を建てられるためにも、検討している方はぜひ参考にしてみてください。

積水ハウスで家を建てる年収や購入層の目安は？

はじめに、積水ハウスで家を建てる場合、年収の目安はいくらぐらいなのか解説します。

結論からいうと、安心して積水ハウスで家を建てることができる年収や購入層の目安は約440万～1,200万円です。

この年収の目安にバラつきがあるのは、積水ハウスといっても、商品別の坪単価や建物の坪数、土地の有無、土地の価格などの条件が人によって違うためです。

土地なしの方は、最低でも年収500～600万円以上は必要となってくる場合が多いでしょう。

また、積水ハウスの購入層の一棟あたりの平均単価は4,266万円です。(2022年7月12日　住宅産業新聞より）

積水ハウスの平均的な家を安心して返済できる年収は800万円以上といえるでしょう。

＞年収に対する住宅ローンの考え方はこちらで解説しています。

商品別！積水ハウスで建てる年収の目安は？

積水ハウスには建築様式や階数の違う商品がいくつかあります。

ここでは積水ハウスの以下の４つの主力商品を例に挙げて、建てるために必要な年収を紹介していきます。

	建築様式	階数	価格帯（坪単価）	必要年収
イズロイエ	軽量鉄骨	1, 2階建て	80万～110万円	約550万円〜
ビエナ	重量鉄骨	3, 4階建て	85万～100万円	約590万円〜
グラヴィス・ベルサ	木造	1～3階建て	70万～90万円	約480万円〜
里楽	木造	平屋建て	65万～80万円	約440万円〜

まず、家を建てるためには建物本体の工事費用だけでなく、以下のような費用がかかります。

これらは建てる人や場所によって変わってくるので、ここでは商品別の建物本体価格と付帯工事や諸経費などを加味した建築総額の概算で必要な年収をまとめます。

概算価格の算出方法は以下とします。

また、一般的に住宅ローンの借入可能額は「返済負担率の20～25％」が無理なく返済できる範囲だと言われていますので、返済可能率25％で算出します。

※返済負担率とは、年収に占める年間のローン返済の割合です。

では、それぞれの商品別に必要な年収を以下で詳しく紹介します。

軽量鉄骨（1、2階建て）:イズロイエを建てるのに必要な年収

イズロイエは、積水ハウスオリジナルの外壁「ダインコンクリート」を取り入れた軽量鉄骨住宅で、積水ハウスの主力商品の一つです。

イズロイエの坪単価は、80万～110万円とされていますので、延床面積ごとの建物本体価格と建築総工事費は以下の通りです。

延床面積	建物本体価格	建築総工事費
30坪	2,400万円～3,300万円	3,120万円～4,290万円
35坪	2,800万円～3,850万円	3,640万円～5,005万円
40坪	3,200万円～4,400万円	4,160万円～5,720万円

さらに、多くの方が土地代も必要となってきますので、必要な年収を以下にまとめます。

土地代	土地代＋ 建築総工事費	必要手取り年収※
0円	3,120万円～5,720万円	約422万円～約773万円
1,000万円	4,120万円～6,720万円	約557万円～約912万円
2,000万円	5,120万円～7,720万円	約696万円～約1,046万円
3,000万円	6,120万円～8,720万円	約830万円～約1180万円

※頭金0円、住宅ローン金利１％、35年ローン、返済負担率25%で計算

上記の結果から、積水ハウスのイズロイエを建てるために必要な年収の目安は手取り年収422万円～、年収約550万円〜となります。

重量鉄骨（3、4階建て）ビエナを建てるのに必要な年収

ビエナは、「もっと自由な3、4階建ての暮らし」をコンセプトに、都市部の密集地でも自然を取り込んだ商品になっています。

ビエナの坪単価はビエナの坪単価は、85万～100万円とされていますので、延床面積ごとの建物本体価格と建築総工事費は以下の通りです。

延床面積	建物本体価格	建築総工事費
30坪	2,550万円～3,000万円	3,315万円～3,900万円
35坪	2,975万円～3,500万円	3,867万円～4,550万円
40坪	3,400万円～4,000万円	4,420万円～5,200万円

さらに土地代も必要となる場合に必要な年収を以下にまとめます。

土地代	土地代＋ 建築総工事費	必要手取り年収※
0円	3,315万円～5,200万円	約475万円～約528万円
1,000万円	4,315万円～6,200万円	約609万円～約840万円
2,000万円	5,315万円～7,200万円	約720万円～約976万円
3,000万円	6,315万円～8,200万円	約856万円～約1,111万円

※頭金0円、住宅ローン金利１％、35年ローン、返済負担率25%で計算

上記の結果から、積水ハウスのビエナを建てるために必要な年収の目安は手取り年収475万円～、年収約620万円〜となります。

木造（1〜3階建て） グラヴィス・ベルサを建てるのに必要な年収

グラヴィス・ベルサは、焼き物の深い味わいが魅力の外壁「ベルバーン」と大開口サッシによる表情豊かな外観デザインが特徴の商品です。

グラヴィス・ベルサの坪単価は、70万～90万円とされていますので、延床面積ごとの建物本体価格と建築総工事費は以下の通りです。

延床面積	建物本体価格	建築総工事費
30坪	2,100万円～2,700万円	2,730万円～3,510万円
35坪	2,450万円～3,150万円	3,185万円～4,095万円
40坪	2,800万円～3,600万円	3,640万円～4,680万円

さらに土地代も必要となる場合に必要な年収を以下にまとめます。

土地代	土地代＋ 建築総工事費	必要手取り年収※
0円	2,730万円～4,680万円	約370万円～約634万円
1,000万円	3,730万円～5,680万円	約505万円～約770万円
2,000万円	4,730万円～6,680万円	約641万円～約905万円
3,000万円	5,730万円～7,680万円	約776万円～約1,041万円

※頭金0円、住宅ローン金利１％、35年ローン、返済負担率25%で計算

上記の結果から、積水ハウスのグラヴィス・ベルサを建てるために必要な年収の目安は手取り年収370万円～、年収約480万円〜となります。

木造（平屋建て）里楽を建てるのに必要な年収

里楽は、勾配天井を利用した「あらわし梁」や平屋ならではの空間の広がりが感じられる商品です。

里楽の坪単価は、65万～80万円とされていますので、延床面積ごとの建物本体価格と建築総工事費は以下の通りです。

延床面積	建物本体価格	建築総工事費
30坪	1,950万円～2,400万円	2,535万円～3,120万円
35坪	2,275万円～2,800万円	2,958万円～3,640万円
40坪	2,600万円～3,200万円	3,380万円～4,160万円

さらに土地代も必要となる場合に必要な年収を以下にまとめます。

土地代	土地代＋ 建築総工事費	必要手取り年収※
0円	2,535万円～4,160万円	約343万円～約564万円
1,000万円	3,535万円～5,160万円	約479万円～約699万円
2,000万円	4,535万円～6,160万円	約614万円～約835万円
3,000万円	5,535万円～7,160万円	約750万円～約970万円

※頭金0円、住宅ローン金利１％、35年ローン、返済負担率25%で計算

上記の結果から、積水ハウスの里楽を建てるために必要な年収の目安は手取り年収343万円～、年収約440万円〜となります。

年収がいくらあれば、住宅ローンが組める？

積水ハウスをはじめ、家を建てるときは、無理のない資金計画を立てることが大切です。

では、実際に年収がいくらあれば住宅ローンが組めるのか解説します。

住宅ローンを組むうえで考えておくべきことは、こちらの3点です。

順番に見ていきましょう。

住宅ローンの借入額は手取り年収の25%以内がおすすめ

住宅ローンの返済額は、手取り年収の25％以内までに抑えるのがおすすめ。

手取り年収の25％以内であれば、返済が滞ったり生活費を圧迫する心配は少ないでしょう。

手取り25％で建てられる家の価格を年収別にまとめると以下の表のとおりです。

年収	手取り年収	手取りの25%となる 月々の返済額	購入できる 家の価格
400万円	約312万円	約6.5万円	2,302万円
500万円	約387万円	約8万円	2,834万円
600万円	約458万円	約9.5万円	3,365万円
700万円	約524万円	約10.9万円	3,861万円
800万円	約588万円	約12.2万円	4,321万円
900万円	約655万円	約13.6万円	4,817万円
1,000万円	約721万円	約15万円	5,313万円
1,100万円	約785万円	約16.3万円	5,774万円
1,200万円	約849万円	約17.6万円	6,234万円
1,300万円	約912万円	約19万円	6,730万円

※借入条件：借り入れ金利1%、返済期間35年、元利均等返済

金利の変動リスクに備えよう

住宅ローンの金利についても、よく考えておく必要があります。

固定金利の場合は返済期間中に金利の変動はありませんが、変動金利の場合は景気の動向によっては金利が上昇して返済額が増える可能性があります。

過去の住宅ローン（変動金利）の推移を見てみると、直近20年近くは超低金利時代が続いていましたが、1980年代～90年代は変動金利が8%近く上がっていました。

今後何十年とローンを払っている間に金利が上昇することも考えられますので、余裕を持った資金計画が重要です。

返済期間をふまえてシミュレーションしよう

住宅ローンは返済期間を長くすることで、月々の返済額を抑えられます。

たとえば、3,000万円のローンを20年で借りる場合、月々の返済額は以下のとおりです。

3,000万円 ÷ 20年 ÷ 12ヶ月 ＝ 12.5万円/月

これに対して、返済期間を30年に長くした場合、月々の返済額は以下になります。

3,000万円 ÷ 30年 ÷ 12ヶ月 ＝ 8.3万円/月

返済期間を10年長くした結果、月々の返済額は約4万円抑えられます。

ただし、返済期間を長くすることで完済が定年を過ぎてしまうといった計画では老後の経済面で支障が出るリスクもあります。

一方で、返済期間を短くしすぎてしまうと月々の返済額が多くなりますので、返済期間と返済額のバランスを踏まえて住宅ローンを組むようにしましょう。

プロに資金計画について相談したい方は、「保険チャンネル」の利用がおすすめです。

住宅の購入・住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナー (FP)に無料で相談可能です。（オンライン相談も可能）

積水ハウスで安く家を建てる方法は？

ここまで積水ハウスで家を建てるための年収の目安や住宅ローンについて解説してきました。

ただ、年収が高くない人からすると「結局、積水ハウスで家は建てられないのか」と感じてしまいますよね。

そこで、ここでは積水ハウスでなるべく安く家を建てる方法について紹介したいと思います。

積水ハウスで安く家を建てる方法は、以下3点あります。

順番に解説していきます。

相見積もりを取る

最後に紹介する方法は、相見積もりを取るやり方です。

相見積もりとは、いくつかのハウスメーカーに同じ条件で見積りを取ることです。

これをするメリットは、同じ条件で一番安く建ててくれるところを見つけられたり、値引き交渉の材料に使える点です。

家は金額の大きい買い物なので、値引き交渉により100万円単位で費用を抑えることも可能です。

ハウスメーカーをいくつか周って見積りを出してもらうのもいいですが、おすすめはネットで一括資料請求する方法です。

自分が希望する間取りやオプションを入力するだけで、各ハウスメーカーの見積りを入手できます。

無料で請求できるので、なるべく安く家を建てたい人は一度相見積もりを取ってみましょう。

キャンペーン割引を狙う

安く家を建てるためにまず狙いたいのは、キャンペーン割引です。

積水ハウスで実施しているキャンペーン割引には、「営業さんによる割引」と「オプションに対する割引」があります。

営業さんによる割引は、営業さんの裁量で割引してもらうものです。

これは、課長など役職がある営業さんの方が社内決裁に対して融通が利くので、可能であれば積水ハウスで家を建てた知り合いに紹介してもらうのがおすすめです。

紹介制度についての詳しいことは、次の見出しで解説します。

また、オプションに対する割引は、オプションの一部費用を割引してもらう方法です。

たとえば、ダインコンクリートを採用すれば100万円近い割引してくれたり、エネファームを導入する費用の一部を積水ハウスが負担してくれたりします。

これについては、どんな割引をしてくれるかは各支店や営業さんによって変わってくるので、気になる人は一度営業さんに聞いてみるのがいいでしょう。

紹介制度を利用する

続いて利用したいのが、積水ハウスの紹介制度です。

紹介制度とは、積水ハウスオーナーに営業さんを紹介してもらい、契約する制度です。

この制度を利用すると、建物価格の3～4%の割引を受けられます。

また紹介した人にも謝礼があるので、知り合いに積水ハウスオーナーがいれば使いたい制度です。

注意したいのは、紹介制度を利用するには展示場に行く前に紹介してもらう必要がある点です。

自分から積水ハウスの展示場を訪問してしまうと、紹介制度は使えないので注意しましょう。

まとめ

今回は、積水ハウスで家を建てるための年収の目安や安く建てる方法を紹介してきました。

ここで紹介した年収はあくまで目安なので、共働きかどうか、頭金はどれくらい入れるかなどの条件によって変わってきます。

そのため、重要なのは家を購入してから住宅ローンを払っていく計画をしっかり立てることです。

年収が高くなくても、支出が少なかったり、親からの支援があって頭金を多く入れられれば、月々の返済額は少なくなります。

今回ご紹介した家を安く建てる方法も実践していただき、無理なく返済できるローン計画で積水ハウスの家を建てましょう！