転勤族なら誰しもが一度は悩んだ事があるであろう家を買う買わない問題。
特に子供がいる家庭では切り離せない悩みです。
- このまま賃貸住まいで、ずっと転勤についていく?
- そろそろ家を買って定住し次に転勤になった時は、単身赴任してもらう?

我が家もこのマイホーム問題は子供が生まれてから何年もの間、頭を悩ませました。
- 子供に何度も転校させるのは、負担が大きすぎないか?
- 家族は一緒の方が、子供にとっても夫にとってもいいのでは?
主にこの2つの気持ちがぐるぐるぐるぐる・・
こんな感じで長年悩んできましたが、我が家はマイホームを買うことに決めました。
この記事では、転勤族である我が家がマイホームを購入した理由について紹介します。
我が家が転勤族だけど家を建てた理由3つ
転勤族だけど、家を建てた理由は大きく分けて3つあります。
一言に転勤族といっても、転勤の周期や地域(全国なのか?一部なのか?海外赴任なのか?)など様々。
我が家の状況は、こんな感じ。
夫・・定年まで2~3年ごとに全国転勤あり
妻(私)・・専業主婦。資格なし。いつか働きたいと思っている
長女(小学生)・・やさしく真面目
長男(小学生)・・社交的
次男(幼稚園)・・すごく人見知り

転勤族の五人家族だよ
このような感じの我が家なので、前提条件が子供ありの転勤族家庭になっています。ご了承ください。
1.子供の転校を最小限にしたかった
転勤族だけど、家を建てた一番大きな理由は、やはり子供の転校を最小限にしたかったからです。
小中学校は義務教育なので、転校転入の手続き自体は簡単です(私立を除く)。
しかし、高校になると、
- 行きたい学校の情報収集
- 定員が空いているか?
- 編入試験を受けなければならない
- 制服や持ち物が高い
- 友達も仲良しグループで固まりがち
などといった具合で転校するのも簡単にはいきません。
ですから、多くの転勤族の方は、子供が高校生になる前には定住を考えますよね?
我が家も同様で、なるべく子供が小学生のうちは転勤についていって、中学生になる頃に真剣に考えようと思っていました。
全国各地に行けるので、旅行気分で子供にとってもいい経験になるのでは?という気持ちです。
しかし子供が小学3年生になった時の事です。
今まで自分が転勤族で転校することが分かっていたのか、一度も転校が嫌だということがなかった我が子が「来年たぶん転勤だよ」と伝えると、ギャンギャン大泣きし、嫌だと訴えてきたのです。

今後、2~3年ごとにこんな思いをさせるのは、かわいそう。しかもうちは3人いるし・・
いくら家庭の事情とはいえ、胸が締め付けられる思いがしました。
「子供に転校をさせるのは、次が最後にしよう」これがマイホームを建てようと思った最大の理由です。
子供は順応性があるから、すぐに慣れるだろうと感じる方も多いと思います。私もそう思っていましたが、それは個人差があります。
小学校の先生に聞いてみると、
- 新しい学校にすぐ慣れる子
- 半年以上かかる子
色々なタイプの子がいるそうです。また、転校で大なり小なりストレスを感じない子はいないと。

そりゃそうですよね・・
やはり転校となると、仲の良い友達と別れて、誰も知り合いがいないところに一人で新しい学校に入っていかなくてはなりません。
友達だけでなく、授業も学校のルールも習い事もすべて変わるんですから、相当の負担です。
子供に地元を作ってあげたかった
また定住して、子供に地元を作ってあげたかったという思いもあります。
転勤族の子は、
- 出身地や地元がどこかよくわからない
- 同窓会に行きにくい・呼ばれない
- 成人式はどこに行く?
なんてちょっと寂しい気がします。
2.私も定住したかった
転勤となると、子供の負担もですが、妻の負担も意外とあります。
私が定住したかった理由は、こんな感じです。
- 引越し準備、荷解き、各種手続きが毎回大変
- 子供の精神的ケアが大変
- 自分の人間関係も大切にしたい
- 定職に就きたい
- 人生設計が難しいのが大変
引越ししてようやく土地勘もでき、知り合いとも仲良くなってきた頃にまた引越し。

これを2~3年ごとに定年まで繰り返すのかと思ったら、正直ツラかったです。
孤独で寂しい
子供が小さいうちは、子育て支援センターや幼稚園など意外とママ友はできやすいけど、小学生になってくるとママ友なんてすぐにはできません。
初めての環境でわからないこと教えて欲しいことを気軽に相談できる相手がいないんです。ようやく気心の知れた友人ができたと思ったら引越し・・かなり気が合う友人が出来た時の引越しはすごく悲しかったです。
転勤族で全国色々住めるのは、楽しい部分ももちろんありましたが、時々寂しい気持ちが襲ってくるんですよね・・

なんだか私って孤独かも・・
定職につきたい
転勤族の妻は、専門的な資格がないと定職に就きにくいですよね?知り合いを作るためにも、経済的にも、仕事をしたいんだけどなかなかできません。
子供が大きくなってきて幼稚園、小学校に行くようになって昼間に時間ができ、いざ働こうと思っても、なかなか雇ってくれません。
- 専門的な資格はない
- いつ転勤か分からない(長くは働けないかも)
- 子供の体調が悪い時、頼れる人がいないから急に休む事もあるかも
これでは、雇う側も避けたい気持ちはよくわかります。
人生設計が経たないのが不安
いつ、どこに転勤するかもよくわからないので、人生設計がたちません。
5年後、どこに住んでいるか不明ですから。これって、家計を預かる身としては、不安でした。
3.定年後買うなら、今買おうと思った
転勤族は、主にこのようなパターンに分かれると思います。
- 一生賃貸暮らし
- マイホームを購入し、以後単身赴任
- 働いている間は賃貸、退職後マイホームを購入
一生賃貸は老後の年金生活の中で、家賃を払っていくのは不安。かといって、将来子供夫婦に同居させてもらうなんて考えられない。
持ち家ではなく、賃貸のまま単身赴任という選択肢もありますが、その場合、夫の単身赴任の家賃補助は出ても、家族の家の家賃補助は出ないのが普通だと思います。そうなると、どうせ家賃を払って定住するなら家を買おうとなるわけです。
退職後にマイホームを買うメリットもわからない。たとえキャッシュで夫婦だけが住むこじんまりとした家を買えたとしても、いつまで生きるかわからない。転勤族を続けていたら私の仕事はパート。子供3人を大学まで出し一人暮らしのお金まで出すことになると、キャッシュで自分達の家なんて、買う余裕なんてないかもしれません。
老後はお正月などは、巣立った子供達が家族を連れて帰省してきて、みんなでわいわいするのを夢見てます。

夫婦二人の小さな家では、帰ってきにくいのではないかなぁ?
そんなことを考えていると、低金利の今、老後の事も考えた大きすぎない家を買った方が子供にとっても自分たちにとってもいいのかなと思えてきました。
この3つが我が家が転勤族だけど、家を買った理由です。
転勤族が家を建てるデメリット4つ
こんなに転勤には大変なことも多いのに、転勤族がなかなか家を買おうとならないのには、理由があります。
ここからは転勤族が家を買うデメリットを4つ紹介します。
1.金銭的問題|家賃補助が出なくなる
これは転勤族に限らずですが、働いている間だけで考えると、金銭的に有利なのは賃貸かなと思います。
なぜなら、社宅や賃貸だと家賃補助が出るのに、持ち家になると家賃補助が出なくなる会社が多いからです。
我が家も例外なく、賃貸では最大5割まで出ていたのに、持ち家になると家賃補助はなくなります。
その結果、賃貸と同じような条件の家に住もうと思ったら、我が家の場合2万~3万円負担が増えることになりました。
マイホームを買うということは、住宅ローンを使っても多額なお金がかかります。住宅ローンだけではなく、固定資産税や修繕費などもかかりますから、躊躇してしまう理由の一つですね。
2.タイミング問題|いつ建てればいいの?
転勤族はいつ建てればいいのか、タイミングがすごく難しいですよね。
- 子供が生まれた時?
- 小学校に入学するタイミング?
- 中学校に入学するタイミング?
- 退職後?
なるべくなら家族一緒に暮らしたいけど、いつどこに転勤になるかが具体的にわからないんですよね。子供が一人だったら、うまくタイミングを合わせることもできるかもしれませんが、2人以上いたら、なかなかいいタイミングってありません。
考えているうちに、あっという間に時は経って、次の転勤の辞令がくる・・
3.立地問題|どこに建てる?
転勤族はマイホームを建てようかなと考えた時に、どこに建てればいいのかが難しいです。
- 現在住んでいる所?
- 夫の実家近く?
- 妻の実家近く?
- 将来的に住みたいところ?
これは、子育て環境についてや両親の介護問題、交通の便など将来的なことまで考えないといけないので、難しい問題です。
いい土地やいい物件との出会いもありますからね・・
4.単身赴任問題|精神的に大丈夫?
転勤族で家を買ったら、いつかは夫は単身赴任になります。その時、
- 子供は大丈夫かな?
- 妻の負担が増えないかな?
- 夫のメンタルは大丈夫かな?
- 二重生活で金銭的に厳しいかな?
色々な事が想像できます。
私の周りの友人も夫が単身赴任になって、夫がうつになってしまった方がいます。家族になかなか会えなくなって、自分は何のために仕事をしているのかわからなくなってしまったそうです。その結果、ご主人が転職をして、一緒に住めることになって、うつも回復しました。
まとめ|転勤族が家を建てた理由3つ
転勤族の家問題、悩ましいですよね・・
我が家がマイホームを建てた理由は、
- 子供に転校をさせたくない
- 私も定住したくなった
- 定年後に買うなら、今買おう
と思ったからです。
そうは言っても、転勤族が家を買うという事は金銭的にも精神的にもデメリットがあるので、子供やご主人、奥様の性格をよく考えた上で決断してくださいね。

家族みんなが幸せに暮らせるように最大限努力していきましょう。