間取りが決まらない人必見!納得いかない、しっくりこない時の解決策を紹介

間取りが全然決まらない

せっかくの注文住宅ですから、できるだけ多くの希望が叶う間取りにしたいですよね。

しかし「間取りが全然決まらない」「ハウスメーカーのプランがしっくりこない」と悩む方も少なくありません。

それは、あなたの間取りの決め方が間違っているからかもしれません。

とにかく要望を伝えればあとは設計士さんがうまく間取りを作ってくれるはずと思っている人も多いですが、それでは理想の間取りにはなりません。

この記事でわかること

  • 間取りが全然決まらない理由
  • 間取りが納得いかないしっくりこない時にやるべきこと
  • 間取りを決定をする際のチェックポイント

間取りが全然決まらない・しっくりこない原因がわかれば、対策も取れるはずですよね。

妥協して間取りを決めてしまったり、住みはじめてから後悔することのないよう、「間取りを決める時にやるべきこと」まで解説しますのでぜひ参考にしてくださいね。

目次

間取りが決まらない理由5選

間取りが全然決まらないのは以下の5つが理由であることが多いです。

  • 要望を全て叶えようとしている
  • SNSなど他人の意見にとらわれすぎている
  • こだわりがない
  • 他のプランとの比較ができていない
  • 理想の暮らしが設計士にうまく伝わっていない

それぞれについて解説していきます。

要望を全て叶えようとしている

自分の希望を全て叶えようとすることが、間取りが全然決まらない理由の1つです。

例えば、

  • リビングは20帖以上がいい
  • ランドリールームからファミリークローゼットで洗濯動線のいい家にしたい
  • 玄関にはシューズクローゼットも欲しい
  • キッチンにはパントリーも欲しい
  • 洗面所と脱衣所は別がいい

などあれもこれもとなると、実現が難しい場合もあります。

すべての要望を叶えて理想的な暮らしを実現したいと思うのは自然なことですが、土地の大きさや形、予算には限りがあります。

要望に優先順位をつけ、その順番に従って間取りを決定しましょう。

SNSなど他人の意見にとらわれすぎている

間取りが全然決まらない人、しっくりこない人の中には、他人の間取りや住まいの投稿を見て、自分の間取りに不安を持ってしまうケースです。

今は、InstagramやYouTubeなどでマイホーム情報を発信している人があふれています。SNSを見て「もっといい間取りがあるのではないか」と感じることもあるでしょう。

しかし、他人の暮らしはあなたの暮らしとは違います。

他人の意見に振り回されず、あくまでも他人の意見は参考として受け止め、自分のライフスタイルや家族構成に合った要望が叶う間取りを考えることが大切です。

こだわりがない

ライフスタイルや好みにこだわりがない方がすんなり間取りが決まる印象がありますが、実は違います。

「こだわり=これだけは実現したいポイント」がないので、アレもコレも…となって、間取りが全然決まらないのです。

注文住宅の間取りには多くの選択肢があるため、基準がないとなかなか決断ができません。

これだけは実現したいという要望が決まらない人は、「どんな暮らしをしたいか?」といったコンセプトを考えるといいでしょう。

たとえば「開放感が欲しい」「家族のコミュニケーションを増やしたい」「動線にこだわりたい」といったコンセプトを持つことで、そこを最優先に決めてしまうことで間取りが作りやすくなります。

他のプランとの比較ができていない

1つの間取りプランしか見ていないと、「本当にこの間取りでいいのかな、しっくりこないな、もっといい間取りはないのかな」とずっと不安な気持ちが残ってしまうことがあります。

他の間取りプランと比較することで、「この間取りの方が好みだ」と自信を持つことができ、間取りをスムーズに決めることができます。

理想の暮らしが設計士にうまく伝わっていない

理想の暮らしや希望が設計士にうまく伝わらないと、間取りの決定に時間がかかることがあります。

設計士はあなたの理想をもとに間取りを提案してくれますが、伝え方が不十分だと予想外の結果になることがあります。

カタログ写真や絵も使いながら、理想の暮らしのイメージを明確に伝えるとよいでしょう。

間取りが全然決まらない!納得いかない、しっくりこない時にやるべきこと5選

間取りが全然決まらないときやしっくりこないと感じるときは、次の5つの方法を試してみましょう。

  1. 間取りの事例などを見て理想の暮らしをイメージする(コンセプトを決める)
  2. 叶えたい希望の優先順位を決める
  3. 他社にも間取り図作成を依頼する
  4. 他人の意見を聞き入れ過ぎない
  5. 今の家に対する不満をまとめる

それぞれについて解説していきますね。

①間取りの事例などを見て理想の暮らしをイメージする(コンセプトを決める)

間取りのコンセプトがない場合、ハウスメーカーカタログやWebサイトで間取りの事例を見てみましょう。

他の人の暮らしやインテリアのアイデアから、自分の理想の暮らしを形にするヒントが得られるかもしれません。

「こんな風に暮らしたい」と感じる事例がいくつか見つかったら、それらの共通点を探しましょう。その共通点を家づくりのコンセプトとし、間取りの方向性を明確にします。

たとえば、吹き抜けや広いリビング、大きな窓がある暮らしに惹かれるのであれば、「開放感がある間取り」「太陽の光がそそぐ明るい家」などをコンセプトにできます。

家づくりのコンセプトが明確になることで、間取りの選択がスムーズに進みます。

②叶えたい希望の優先順位を決める

多くの希望がある場合でも、優先順位をつけることが大切です。以下のステップに従って、優先順位を決めましょう。

  1. 叶えたい希望をすべてリストアップします。(ここでは予算などの制約は考えません。)
  2. それぞれの希望について、優先順位をつけます。
  3. 予算や土地の制約を踏まえて、採用するものを決めます。

優先順位の決め方は、以下のような点を考慮して決めていきましょう。

  • どれくらい満足できるか(絶対に欲しいと思っているのか、憧れ程度なのか)
  • どれくらいの頻度で使うか(毎日使う、来客時のみなど)
  • どれくらいの期間使うのか(ずっと使う、子育て期間のみなど)
  • コスパはいいか
  • ほかの方法で実現できないか
  • 後からつけることはできないか

たとえば、お客さんをもてなすために「広い玄関にしたい」という希望があるとしましょう。

しかし滞在時間が長いのがリビングであれば、玄関を狭くし、代わりにリビングを広くしたほうが満足感は高いかもしれません。

また、季節物やアウトドア用品のために広い収納スペースが必要な場合、使う頻度が低ければ、庭に物置を置いたり、宅配型収納サービス検討してもいいでしょう。

希望に優先順位をつけることで、満足度の高い間取りを実現できます。

③他社にも間取り図作成を依頼する

間取りに悩むときは、他社にも間取りの作成を依頼しましょう。

会社ごとに得意なスタイルや提案方法が違うため、いくつかの視点から提案を受けることで、理想の間取りが見つかる可能性が高まります。

たとえば家族とのコミュニケーションを重視する場合、ある会社はリビング階段を提案し、別の会社は吹き抜けや平屋を提案するかもしれません。

複数の提案を受けることで、自分たちの要望に合う間取りが見つかりやすくなります。

やり方はとっても簡単!

手順①②で決めた「家づくりの要望や優先順位」を見せて作ってもらえばOKです。

(補足)他人の意見を聞き入れ過ぎない

SNSなどで他人の意見に過度に左右されないように心がけましょう。

とくにInstagramやYouTubeでよく見られている投稿の多くは、世帯年収が異なる人たちによる投稿です。

それらを参考にしすぎると、あれもこれも必要な気がしてしまい、すぐに予算オーバーになってしまいます。

同じような世帯年収・職業・家族構成の人を参考程度にとどめながら、最終的な決定は自分たちのコンセプトにもとづいて行いましょう。

(補足)今の家に対する不満をまとめる

今の住まいに対する不満を整理し、それらを解決できる間取りを考えてみましょう。

不満や困りごとを解決することで、新居での満足度が高まります。

たとえば、

  • 洗面所が脱衣所と同じスペースにあることで、家族がお風呂に入るときに歯磨きに行きにくいと感じている場合、洗面所と脱衣所を分ける間取り
  • 在宅勤務が増えたけど落ち着いて仕事が出来ない場合は、書斎やワークスペースを確保する間取り
  • 雨の日の洗濯で困っている場合は、ランドリールームのある間取り

同じ家でも、不満に感じるポイントは人によって異なります。

自分たちが不満を感じる部分に焦点をあてることで、より満足度の高い間取りになるでしょう。

最終的に間取りを決定をする際に確認すべきチェックポイント10個

ハウスメーカーや工務店に要望を伝えて間取りを提案されたら、あなたの要望が叶っているかを確認するだけでなく、以下の点において問題はないかチェックしてみましょう。

  • 予算内に収まっているか
  • 生活動線に無駄はないか
  • 収納量は足りるか?使いにくくないか
  • 生活音は気にならないか
  • 外からのプライバシーは守られているか
  • リビングなど明るさは足りているか
  • 防犯上の問題はないか
  • 外観は気に入っているか
  • コンセントや照明は足りているか
  • 長く暮らせそうか

上記の10点を確認することで、間取りの後悔はグンと減ります。

気になる点があれば、修正可能か担当者に相談してみてくださいね。

以下で一つずつ解説していきます!

予算内に収まっているか

営業担当者に見積もりを出してもらい、予算に収まっているか確認しましょう。

予算を大きく超えてしまうと、毎月の住宅ローン返済が苦しくなります。

いくら理想の家や間取りでも、お金の心配があるようではいい暮らしとはいえません

マイホームハイにならないように優先順位をもとに、予算内になるよう間取りを見直しましょう。

生活動線にムダはないか

実際の暮らしを想像し、生活動線にムダがないか確認しましょう。

生活動線が悪いと余計な移動が多くなり、ストレスが生じてしまいます。とくに階段の登り下りは見落としがちなポイントのため、注意しましょう。

たとえば以下の流れを想像してみます。

  • 朝起きてから出勤するまで
  • 帰宅してから荷物を置いて手を洗うまで
  • 買い物から帰宅して、キッチンに収納するまで
  • 洗濯機から衣類を取り出し、干して、クローゼットにしまうまで
  • クローゼットに寝間着を取りに行き、お風呂に入って寝室に行くまで

様々な動線があるので、移動が多くストレスになりそうであれば、間取りを考え直してみましょう。

収納量は足りるか?使いにくくないか

クローゼットやパントリー、玄関収納の面積を調べ、収納したい物に対して足りるか確認しましょう。収納が足りないと、物の出しっぱなしによりストレスになりかねません。

家全体の面積に対して10〜15%の収納面積が理想とされています。とくに子どもが生まれると、三輪車やプールなどの収納スペースも必要になります。

また、何をどこに収納するのかを想像し、使いにくい場所に配置されていないか注意しましょう。

生活音は気にならないか

生活音が気になるような間取りでないか確認しましょう。

以下のようなものがあります。

  • キッチンで料理をする音
  • 洗濯機が動く音
  • トイレの用を足す音、流す音
  • テレビの音

たとえば、洗濯機の真上に寝室がある場合、夜中に音が気になるかもしれません。

吹き抜けの場合は、テレビの音や話し声が2階の個室まで筒抜けなこともあります。

音が気になりそうであれば、間取りを見直してみましょう。

外からのプライバシーは守れるか

玄関や窓の位置を確認し、外から丸見えになっていないかチェックしましょう。

隣の家の窓やマンション、公園などの位置を調べ、気になるようであれば玄関の向きや窓の位置や大きさを変えることを検討します。

すりガラスタイプにしたり目隠しシートを貼る、フェンスをつけるというやり方もありますよ。

リビングなどの明るさは問題ないか

リビングルームなど、よく使用する部屋の明るさを確認しましょう。家の方角やとなりの家の高さによっては、日光が入りにくく快適さが損なわれてしまいます。

とくに冬は日当たりが悪くなるので、注意が必要です。

心配であれば、日照シミュレーションの依頼を検討しましょう。

防犯上問題はないか

一戸建てはマンションよりもセキュリティが弱いため、注意が必要です。

大きな窓や勝手口があると空き巣が入るリスクが高くなります。また、カーポートなどを足場にして2階に侵入されるケースも考えられます。

窓などの出入り口を小さくしたり、面格子を設けるなどの対策をしましょう。泥棒の足場になるものがないかの確認も必要です。

一方で窓が小さすぎると、日当たりや風通しが悪くなってしまうため、注意してください。

外観は気に入っているか

家の外観が自分好みかどうか確認しましょう。外観やデザインが好みどおりであれば、家を見るたびに満足感を得られますよ。

  • 窓の高さはそろっているか
  • バランスはおかしくないか
  • 室外機などが家の正面に来ていないか

ただし何十年も住むことになるため、奇抜なデザインはおすすめしません。

また、近くに同じような外観の家がないか注意しましょう。

コンセントや照明は足りるか

コンセントの数や場所、照明の光が届く範囲を確認しましょう。

それぞれの家電の置き場所・使う場所を想像し、コンセントが足りるか考えていきます。とくにキッチン周りは便利家電が増えやすいため、多めに付けることをおすすめします。

ダウンライトはシーリングライトよりも照らす範囲が狭いため、注意しましょう。また、収納にも照明を設けることをおすすめします。

長く暮らせそうか

ライフスタイルや家族構成が変わっても快適に暮らせる間取りかどうか、考えてみましょうしょう。

たとえば造作の家具や子どもが遊ぶスペースを設ける場合、好みの変化や子どもの成長により使いにくくなる恐れがあります。

長く快適に使い続けられるような間取りをおすすめします。

まとめ

間取りが全然決まらない・しっくりこない方へ向けて、やるべきことを紹介しました。

出来る事から実践してみると、理想の間取りに近づきますよ。

間取りが全然決まらない時にやるべきこと5選
  • 間取りの事例などを見て理想の暮らしをイメージする(コンセプトを決める)
  • 叶えたい希望の優先順位を決める
  • 他社にも間取り図作成を依頼する
  • 他人の意見を聞き入れ過ぎない
  • 今の家に対する不満をまとめる

納得いくまで間取りを考え、長く満足できる家づくりをしてくださいね。

なかなか間取りが決まらない、しっくりこない!と設計士さんにも申し訳なくなる気持ちもわかりますが、今妥協せずに行動しておかないと一生後悔するかもしれませんよ!

家づくりのコンセプトの決め方や間取り図を作成依頼する方法は以下にまとめてありますので、ぜひ読んでみてください。

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