ヌックは後悔する?知っておくべきメリット・デメリット

ヌックで後悔

 最近では新築に「ヌック」を作りたいという要望が高まっています。

リビングの一角や階段下に作られた隠れ家のような造りのヌック。

スコットランド語のイングル・ヌーク(Ingle neuk)が語源で、日本では「こじんまりとしていて温かみのある場所」を意味します。

 憧れはあるものの、日本の住宅ではまだあまり見かけることの少ないヌック。

実際のところ、使い勝手や費用など心配な面もありますよね。

ヌックを作るのか作らないのか。どちらにしても後悔はしたくないものです。

この記事では、

  • ヌックのメリットとデメリット
  • ヌックをうまく取り入れるコツ

をまとめました。

家を建てたあとに後悔しないためにもぜひ参考にしてください。

カタログは家づくりアイデアの宝庫!

ハウスメーカーのカタログは、人気の間取りやアイデアが実例写真付きでたくさん載っています。

間取りは「こんなアイデアあったなんて知らなかった」というのが一番後悔するので
たくさんの間取りを見て、家づくりでやりたい事を決めていきましょう。
家づくりノートを作るのにも最適です♪

\無料!簡単3分!間取りのアイデアをもらう/

目次

ヌックでよくある後悔・デメリット

ヌックを憧れだけで設計してしまうと、「こんなはずじゃなかった!」と後悔することになりかねません。

ヌックを作る場合の主なデメリットは4つです。

  • 作る費用がかかる
  • バリアフリーにならない(ロボット掃除機が使えない)
  • 使わないケースもある
  • 部屋が狭くなるケースもある 

以下で一つ一つ解説していきます。

実際の生活をイメージしてしっかり検討してくださいね。

作る費用がかかる

一般的にヌックを作る時は、

  • 床を一段上げる
  • 入口に変化をつける
  • (マットレスを敷く)
  • 壁紙や床材に変化をつける
  • 照明や換気口をつける
  • コンセントを付ける

などを組み合わせるので、造作が増えれば単純にその分費用がかかってきます。

壁や扉は必要ありませんが、別の空間と認識できるように素材や色で変化をつけるため作りがシンプルでも、思った以上に費用がかさむと感じるかもしれません。

また、作る場所や広さによっても費用は大きく変わります。

バリアフリーにはならない(ロボット掃除機は使えない)

将来のことも考えて、最初からバリアフリーを意識して家を建てる方も増えてきましたが、段差でゾーニングする事が多いヌックはバリアフリーとは対極にあります。

狭い空間に本棚やマット、クッション等を置くことが多いので、掃除には少し手間がかかります。

当然ロボット掃除機は使えません。

バリアフリーやロボット掃除機の使用が必須の方は、段差はつけずに床材を変えるなどでゾーニングするのも一つです。

使わないケースもある

思ったより狭い、暗い、空調が効かない、そもそも使い道がないなど、せっかく悩んで作ったヌックが、結局物置となってしまったり使わなくなってしまうケースもあります。 

  • 全体的に暗めにしたら本が読みにくかった
  • 廊下に作ったら冬は寒すぎて使えない
  • 窓辺に作ったら使いたい時間に日が当たりすぎて暑い
  • 収納スペースが足りず、やむなく物置に
  • 横になってテレビを見たいが角度的に見れない

等の理由から、後悔する結果になることも。

本を読むのであれば手元の照明を確保したり、窓辺にはインテリアに響かないような遮光性のロールスクリーンをつけておくなど工夫次第で気持ちよく使える空間にすることができます。

「いつ、誰が、どのように使うのか?」具体的な場面をイメージし家族でよく話し合って設計しましょう。

部屋が狭くなるケースもある

一般的にヌックの広さは1〜3畳です。

階段下などのデッドスペースに作る場合は問題ありませんが、それ以外の場合はックの分のスペースが必要になり部屋がせまくなります。

全体的な間取りを見て窮屈になるようであればデッドスペースに作るのがおすすめです。

リビングの一角や窓辺にヌックを配置する場合は、一段上げた部分に収納用の引き出しを付けるなど収納が足りなくならないよう工夫すると良いでしょう。

収納が少ないと部屋が散らかりやすくなり、結果的に家全体の居住性が落ちてしまいます。将来的にどのくらいの収納が必要になるかを考えておくと良いですね。

また、ヌックの天井を下げて開口部を三角やアーチにする事でメリハリのある空間にしたり、窓辺に仕切りをつけたベンチを置くことで奥行きを出すなど視覚的に圧迫感を感じないような工夫も有効です。

ヌックを作るメリット

秘密基地的な雰囲気は子どもも大人も大好き。

ここでは、ヌックを作るメリットを3つご紹介します。

  • 家族の気配を感じながらくつろげる
  • 空間を有効活用でき、家のアクセントにもなる
  • 多目的に使える

以下で一つ一つ解説していきます。

家族の気配を感じながらくつろげる

壁や扉で仕切る個室とは違い、ヌックは緩やかに家族と繋がれる空間です。

家族の気配を感じつつ読書に集中したり、ゲームやパソコンを楽しんだり。

仕切りのない空間にいながらそれぞれが自分の時間を愉しめるのが大きな特徴です。

また、床が一段高いヌックはこどもが死角になりにくく、キッチンから見えるところであれば親は見守りながら家事ができ、子どもは家族の気配を感じながら遊んだりお昼寝ができるのでお互い安心感があります。

空間を有効活用でき、家のアクセントにもなる

階段下や廊下などのデッドスペースになりがちな場所にヌックを作れば、空間を有効活用できます。

階段の傾斜を利用すれば屋根裏部屋のような雰囲気を演出でき、ヌックにぴったり。

本棚や飾り棚を設置して、趣味に没頭する空間にするのも楽しいですね。

LDKの一角に入口を三角やアーチ型のヌックを設置すれば、見た目のアクセントにもなり個性的なヌックに。

出窓の延長にベンチを設けて脇を壁で囲めば、手軽にオシャレ感を出せます。

多目的に使える

使い方を限定せず、多目的に使えるのもヌックの魅力です。

  • 大きな本棚にみんなの本をおいてリーディングヌックとして使ったり、
  • マットとクッションをおいてゴロゴロくつろぐための休憩スペースにしたり、
  • おもちゃや絵本を置いてキッズスペースにしたり
  • カウンターをつけておいてスタディスペースにしたり、

など使い方は様々。

少し広めのヌックなら、お客様が来たときにも使ってもらえます。

また、居心地のいい空間として使い続けるために子どもの成長や生活スタイルの変化にも対応できるようプランニングしておくといいでしょう。

ヌックを取り入れやすい場所を紹介

ヌックを作るなら、ゆるく繋がりながらも「おこもり感」を出せるよう効果的に作りたいところ。ここではゆるやかにつながるヌックの取り入れやすい場所を3つご紹介します。

  • LDKの一角
  • 階段下
  • 窓際

以下で一つ一つ解説していきます。

LDKの一角

広いリビングにこじんまりとしたヌックがあれば、メリハリが出ていいアクセントになります。

家族が長い時間を過ごすリビングでお互いの気配を感じながらもそれぞれが自分のことに集中でき、ちょっと話したくなればすぐに声をかけられる距離感はコミュニケーションが取りやすく、家時間を過ごしやすくしてくれます。

また、空調や換気設備が必要ないのもポイントです。

階段下

デッドスペースになりやすく物置などになることの多い場所ですが、静かでこじんまりとした階段下はヌックにぴったりです。

広さがなければ、ベンチと本棚だけでもいいですし、カウンターをつけて誰でも使えるワークスペースのような形も集中できていいでしょう。

あまり目立たない場所なので、個性的な色や柄の壁紙を使って秘密基地のような特別感を出しても面白いですね。

窓際

https://twitter.com/kou39ya/status/1748274188237017137

大きな窓から入る自然光は、とても気持ちの良いもの。

窓に合わせて大きめのベンチを配置し天井を少し下げたり枠で囲ってあげるだけで、特別感のあるヌックになります

来客時には椅子にもなり、家事の途中にちょっと腰掛ける場所としても良いですね。

後悔しない!ヌックの作り方やコツを紹介

せっかくヌックを作るなら、家族みんなが作ってよかったと思える場所にしたいですよね。

ここでは、後悔しないためのヌックの作り方やコツを4つご紹介します。

  • ヌックでどう過ごしたいか使い道を考えておく
  • 広すぎないスペースにする
  • あらかじめ使いたい家具や家電を考えておく
  • 別空間として差別化する

以下でひとつひとつ解説していきます。

ヌックでどう過ごしたいか使い道を考えておく

ヌックを「いつ、誰が、どのように使うのか?」を具体的にイメージしておきましょう。

子どもが勉強する場所にするのか、お昼寝スペースなのか、みんなが読書をする場所なのか。

主に子どもが使うなら、大きくなったあとはどのように使うのか?

読書や勉強に集中したいなら、一部目隠しになるように壁があったほうが良いかもしれませんし、小さい子どもが遊ぶ場所であれば、死角はない方が安心です。

 大人が昼寝をするならそれなりの幅が必要ですし、小さい子どもが使うなら一人で登れる高さがいいですね。

本棚を置くなら、本棚は座って手の届く範囲の高さなのか、立って取るなら頭をぶつけない高さが必要です。

フレキシブルな場所だからといって、使い道が曖昧なままなんとなく設計してしまうと、後悔する結果になってしまいます。

広すぎないスペースにする

「ヌック=こじんまりとしたスペース」ですから、一人で使うなら1~3畳くらいあれば十分でしょう。

あまり広くしてしまうと、他のスペースを圧迫して収納等のスペースが少なくなり家全体の使い勝手が悪くなってしまいます。

あらかじめ使いたい家具や家電を考えておく

イメージだけでヌックを作ると、置きたい家具の大きさが合わない、ほしいところにコンセントがない、照明が暗すぎる等、完成してからではどうにもしがたい問題が出てきてしまいます。

後からつけた配線が丸見えだったり、サイズや色味の合わない家具がおいてあるとせっかくのヌックも台無しです。

ヌックのイメージができたら、家具や家電の具体的な配置やサイズ感等使い勝手も想像してしっかりプランニングしましょう。

別空間として差別化する

壁紙や床材を変えると一目で別空間と認識できます。

 空間を差別化することで程よい距離感を感じられるので、ぜひ工夫してみてください。

  • 壁紙でアクセントをつける
  • 照明を暖色系の落ち着いた雰囲気にする
  • 入口の形に変化をつけたり、天井の高さを下げる
  • ロールスクリーンでつけておく

壁紙は落ち着いた色のほうが雰囲気を壊しません。床材を濃いめの色でアクセントにしたり、マットレスやクッションの色でアクセントをつけても楽しいですね。

照明の色も重要です。

ヌックは蛍光灯のような白っぽい光よりも、白熱灯のような暖色の光のほうが相性が良く少し暗めだと秘密基地のようなワクワクする空間になります。

全体は暖色の間接照明やペンダントライトにしても、手元だけ別のライトで照らせるようにしておけば読書も問題ありません。

シンプルなLDKの一角ならアクセントとして入口の形に変化をつけたり、天井の高さを下げるのも効果的です。

しっかりと籠りたい時のために、ロールスクリーンをつけておくのもいいですね。

まとめ

ヌックのメリット・デメリットと取り入れるコツをご紹介しました。

まだまだ馴染みの薄いヌックですが、とっても魅力的ですよね。

くつろげる場所としてのヌックはもちろん、家全体の印象を決めるアクセントとしても十分検討の価値があります。

今回ご紹介したポイントを踏まえ、ぜひ後悔しない家づくりをしてください。

間取りで後悔・失敗しないためには?

たった2つのステップを踏むだけで、間取りで大きな後悔・失敗はなくなります。

どちらも家で簡単にできる事なので、一生に一度の家づくりで後悔したくない人は必ずやっておきましょう。

STEP.1|カタログで間取りをたくさん見る

理想の間取りを作るには、やりたい事をしっかりと決めることが重要です。

そこでおすすめなのがハウスメーカーのカタログをたくさん見ること!

ハウスメーカーのカタログは、各社トレンドの間取りや好評な間取りの実例が写真付きで数多く載っています。

すみこ

色んなハウスメーカーのカタログを見ていると、好きな雰囲気や取り入れたい動線や間取りのイメージが固まってくるよ

ハウスメーカーのカタログを集めるには、「ライフルホームズ」が使い勝手が良くておすすめ!

予算や地域、テーマ別などあなたの要望に合わせて、住宅カタログを探すことができますよ♪

すみこ

好きなイメージ写真を切り抜いておくと、打ち合わせの時にイメージを伝えるのにピッタリです!

「もっといい間取りに出来たかも…」という後悔をしないためにも、ぜひやっておきましょう。

\家づくりのアイデアが満載/

>私がライフルホームズを使ってみた体験談

STEP.2|間取り診断を受ける

  • 本当にこの間取りで大丈夫かな?
  • もっといい間取りはないかな?

と不安な時は、間取り診断を受けましょう。

ココナラの間取りのセカンドオピニオン

ココナラの間取り診断」では、プロの一級建築士さんがあなたの現在の間取りに問題点はないかチェックしてくれたり、アドバイスがもらえます。

  • 暮らしやすい間取りになっているかの診断をしてもらえる
  • 納得がいくまで何度でも修正してくれる
  • オンラインで対応可能
  • 3,000円〜と良心的な価格
すみこ

担当の設計士さんとは違う視点からアドバイスもらえるから問題点に気が付けるよ!

数千円でずっと住む家の間取りの後悔が減らせると思ったら、安いと思いませんか?

しっかりと納得した間取りで契約したい方は、是非利用しておきましょう!

\今の間取りの問題点が分かる/

>>私の間取り診断を受けた体験談

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次