タンクレストイレはやめたほうがいい?メリットデメリットと後悔しない対策

最近では、オシャレなタンクレストイレにする人が増えています。
しかし、一方で、「タンクレストイレはやめたほうがいい」「タンクレストイレにして後悔している」という人もいるのが現実です。
ちなみに2年前に家を建てた我が家は1階をタンクレストイレ、2階をタンク式トイレにしましたが、今の所満足していますよ。
そこでこの記事では、
- タンクレストイレのメリットデメリット
- 後悔しないための注意点
について実体験も合わせて紹介します。
タンクレストイレを採用するか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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タンクレストイレはやめたほうがいいと言われる理由!デメリット6つ

タンクレストイレはやめたほうがいいと言われる理由は主に6つのデメリットがあるからです。
- 手洗いが別途必要である
- 停電時は使いにくい
- 水圧が低い場合は設置できない
- 詰まりやすい
- 価格が高い
- 修理費用が高い
それぞれ以下で解説していきます。
デメリット①手洗いが別途必要である
タンク式トイレはタンクの上に手洗いが付いていますが、タンクレストイレは手洗いが付いていません。
そのため、トイレとは別に以下のどちらかの方法で手洗い器を設置する必要が出てきます。
- トイレ内に手洗い器を設置する
- トイレのすぐそばに洗面台を設置する
トイレ内に手洗い器を設置する場合は、ゆとりのあるスペースを確保しないと、せっかくコンパクトなタンクレストイレにしたのに、手洗い器を設置したことで逆に狭く感じてしまう事もあるので注意が必要です。

デメリット②停電時は使いにくい
タンクレストイレは、流す時に電気を使います。
タンクレストイレは、直接水道とつながっていて水道の水圧だけで水を流しますが、逆流を防ぐために水道管と便器につながる部分に「電磁弁」と言われるフタがされていてこれが電気で動く仕組みです。
そのため、停電時は水が流せません。
停電時も手動のレバーや乾電池で水を流せるタイプのものもあるのですが、通常と違う使い方をしなければならないのは少し不便に感じますね。
特にトイレは家族みんなが使う物なので、停電時の使い方を家族全員に周知させるのは難しい可能性もあります。
デメリット③水圧が低い場合は設置できない
タンクレストイレは水道管から直接水を引くため、一定以上の水圧が必要なため設置できない場所もあります。
例えば、戸建てで以下のような場合は注意が必要です。
- 高台に建つ家
- 2階以上のトイレ
ただ、事前に水圧が足りるかは調べることが可能ですし、水圧を調整できるブースター付きのタンクレストイレや別途でブースターを取り付ける事も可能なため、一度確認してみるといいですね。
デメリット④詰まりやすい
タンクレストイレはタンク式トイレに比べて詰まりやすいです。
理由は、
- タンク付きトイレよりも流水量が少ないから
- タンク式トイレのようにタンクから落ちる水の勢いを利用することができないため、一定以上の水道の水圧が必要だから
トイレットペーパーや排泄物を一気に多く流さないように注意したり、前項のような水圧が弱い場所に設置したい場合は、水圧が足りているか必ず確認するようにしましょう。
デメリット⑤価格が高い
タンクレストイレはタンク式トイレと比べ価格が高いです。
各メーカーの人気機種で比べると、以下の通り。(2022年7月現在)
タンク式 | タンクレストイレ | |
---|---|---|
TOTO | ピュアレストEX 約7万円~ | ネオレストRH 約24万円~ |
LIXIL | アメージュZ 約7万円~ | サティスS 約16万円~ |
Panasonic | アラウーノV 約5万円~ | アラウーノL150 約17万円~ |
メーカーや機種にもよりますが、タンクレストイレとタンク式トイレでは約10万円以上の差があります。
トイレは寿命で将来的には買い替えの必要が出てくる設備ですので、その辺も踏まえて検討するようにしましょう。
デメリット⑥修理費用が高い
タンクレストイレは故障した際の修理費用が高くなる傾向があります。
理由は、タンクレストイレはタンクと便器が一体となっているため、便器のみ・ウォシュレットのみなど一部だけ交換することが出来ず、トイレを丸ごと交換する必要があるからです。
また、トイレも電化製品と同じように多機能になればなるほど、故障しやすくなることも考慮しておく必要がありますね。
タンクレストイレのメリット4つ

タンクレストイレはやめたほうがいいと言われるデメリットがある一方で、魅力的なメリットも多くあります。
主なメリットは、以下の4つです。
- デザイン性が高く省スペースである
- 掃除しやすい
- 連続して流せる
- 節水効果が高い
それぞれ解説していきます。
メリット①デザイン性が高く省スペースである
トイレは、家の中でも玄関やリビングと同じくらい来客の目にも入りやすいスペースでもあるので、せっかくの注文住宅ならなるべくおしゃれにしたいという要望が多くあがる箇所です。
その点タンクレストイレは、省スペースでスタイリッシュな見た目です。
タンクがない分奥行き10㎝高さ30㎝程度小さくなるので、窮屈さがなく開放感のあるトイレに仕上がります。
メリット②掃除しやすい
タンクレストイレは、掃除が圧倒的にラクです。
- コンパクトで凹凸が少ない形である
- タンクと便器との継ぎ目がない
- タンク上の手洗いがないため、掃除のしにくいトイレの奥が汚れにくい
トイレは毎日何度も使うし、掃除をしないとニオイや汚れがすぐについてしまう場所ですから、掃除がしやすいというのは大きめメリットの一つですね。
ただし、タンクレストイレの方が掃除しやすいだけで、全く掃除しなくてもいいわけではないので、注意してくださいね。
メリット③連続して流せる
タンク式トイレは一度水を流すとタンクに水が溜まるまで待つ必要があり、連続して流すことが出来ません。
しかし、タンクレストイレは水道管と直接つながっているため、連続して水を流すことが可能です。
例えば、
- 家族が連続して使用する場合も待たなくてもOK♪
家族が多い家庭や朝などトイレが混み合う家庭はタンクレストイレにしておけば、スムーズに利用できますね。
メリット④節水効果が高い
タンクレストイレは、少ない水量で流すことが出来るので、節水効果が期待できます。
タンク式 | タンクレストイレ | |
---|---|---|
TOTO | ピュアレスト 床排水:大4.8L | ネオレスト 床排水:大3.8L |
LIXIL | アメージュZ 床排水:大5L | サティスS 床排水:大5Ⅼ |
Panasonic | アラウーノV 床排水:大4.6L | アラウーノL150 床排水:大4.8L |
ただし、ひと昔前のタンク付きトイレよりは、10リットル近く節水できますが、最近ではタンク式トイレも節水効果の高い製品が多いので、あまり大差はないかもしれません。
タンクレストイレで後悔しないためのポイント・注意点
次にタンクレストイレで後悔しないためのポイント・注意点を紹介します。
- 事前に水圧を確認すること
- 電磁弁が乾電池で作動するものを選択すること
- 寿命後の交換時の事も検討しておくこと
- トイレを2つ設置する場合は1つをタンク式にすること
- 実物をショールームで確認すること
それぞれ以下で解説していきます。
ポイント①事前に水圧を確認すること
タンクレストイレを検討している方は、事前に水圧をチェックしてもらいましょう。
特に2階トイレを設置する場合や高台の家の方は注意してください。
水圧が低いと、つまりの原因にもなりますし、不便ですからね。
ポイント②停電時の対処方法を確認しておくこと
タンクレストイレを検討している方は、停電時の対処方法を確認しておきましょう。
最近では乾電池や停電時便器キットを使うことで、停電時も通常通り流す事が可能な商品がありますので、そういった製品を選んでおくといざという時にも慌てなくて済みますよ。
▼おすすめの製品はこちらです
タンクレストイレ | |
---|---|
TOTO | ネオレスト AH/RH/DH 市販の乾電池(アルカリ単3×2個) で自動洗浄 |
LIXIL | サティスS 停電時便器洗浄キットで自動洗浄 (4400円) |
Panasonic | アラウーノL150、S160 9V角形アルカリ乾電池(別売品) |
ポイント③トイレの寿命後の交換時の事も検討しておくこと
タンクレストイレの寿命は約10年です。
本来、便器は陶器製であればひび割れが起こらない限り使用できるので、何十年と使用可能なものなのですが、便器以外の部品が約10年程度で寿命がきてしまいます。
タンクレストイレは一部が壊れた場合もトイレ丸ごと交換する必要がある事が多いのですので、頭に入れておきましょう。
タンクレストイレの中でも、ネオレストは少し注意が必要です。
というもの、ネオレストは、給水配管が隠蔽式になっていてスタイリッシュに見える一方で、配管の位置が他のトイレと異なります。
その結果、将来ネオレスト以外の一般的な便器つけようとすると、給水管の位置を移動する工事が必要になってきます。
新築時とは違い買い替え時は安めのトイレを選択する場合も多いので、ネオレストの場合、交換後の選択肢が減る可能性があることも頭に入れておきましょう。
ポイント④トイレを2つ設置する場合は1つをタンク式にすること
トイレを1階と2階など2つ設置する場合は、1つはタンク式にしておくことをおすすめします。
一般的な1階がリビングの戸建ての場合は、
- 1階トイレ:タンクレストイレ
- 2階トイレ:タンク式トイレ
がおすすめ。
2階は来客があまり使用しないため、災害時の利便性から我が家もそうしています。
非常事態の時のタンクレストイレの使い方を家族みんなに伝えることは意外と難しいので、一つタンク式があると安心ですね。
ポイント⑤実物をショールームで確認すること
タンクレストイレの使いやすさをチェックするには、実物を使ってみるのが一番です。
後悔しないためにも、実際の商品が設置されているショールームで確認してみましょう。
- どんな種類があるのか?
- 座り心地はどうか?
- 大きさはどうか?
- 収納の位置はどこが使いやすいか?
- 収納量は足りるか?
トイレだけでなく、収納や照明・クロスなども参考になりますので、ぜひ一度足を運んでみてください。
タンクレストイレについてまとめ
この記事ではタンクレストイレのメリットデメリットを紹介しました。
タンクレストイレを見た目だけで採用するのではなく、「やめておいた方がいいと言われるデメリット」がある事も知った上で、採用するかしないかを検討しておくと後悔のないトイレが出来ますよ。
ぜひじっくりと検討してみてくださいね。
最後になりましたが、我が家はタンクレストイレを採用してとても満足しています。
他にも新築のトイレを決める際のよくある後悔については以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

新築マイホームの間取りで後悔・失敗しないための3ステップ

たった3つのステップを踏むだけで、間取りで大きな後悔・失敗はしなくなります。
どれも家にいながら簡単にできる事なので、ぜひやってみてください。
STEP.1|たくさんの間取りを見る
間取りを作るには、まずやりたい事をピックアップする必要があります。
はじめての家づくりであなたの頭の中で浮かぶ家といったら、「実家」「今住んでいる家」「友人の家」せいぜいこれくらいですよね。しかし、時代やライフスタイルの変化に合わせて、間取りのトレンドやアイデアはどんどん変わってきています。
建てたあとで、
- こんな事出来たなんて、知らなかった( ;∀;)
- 知っていたら、やりたかったなぁ( ;∀;)
と後悔するなんてイヤですよね。
そのためには、とにかくたくさんの間取りやアイデアを見ましょう。
手っ取り早くたくさんのおうちや間取りを見るには、カタログ一括請求サイトを使うのが一番。

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中でも「ライフルホームズ
カタログの好きなイメージ写真を切り抜いて、スクラップブックを作るのにも最適です!
STEP.2|よくある失敗・後悔ポイントをチェックする
家は3回建てないと、満足のいく家にならないって聞いた事ありませんか?
それほど考える事も多ければ、後悔している人が多いということです。
しかし、家を建てた事がある先輩たちの
後悔ポイント・失敗談を知っておけば、対策する事が出来、大きな失敗は未然に防げます。
このブログでも、よくある後悔ポイントを細かく載せていますので、ぜひ自分の家は大丈夫だろうか?とチェックしながら確認していってください。
STEP.3|出来上がった間取りをプロに最終チェックしてもらう
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